(石狩市)   いしかり調整池 

 本会では2013年秋から「いしかり調整池」探鳥会を開催することにしました。石狩市北生振にある農業用貯水池です。「石狩調整池」ではなく「いしかり調整池」というひらがな標記が正式です。

 調整池本体は2007年3月に完工し、その年の5月から湛水が始められました。約454m×334mの長方形で、満水時水深は3.3mです。これで50万立方メートルの水を貯めることができるとのことです。農業用水需要は8月中旬過ぎまでなので、例年,8月22,23日あたりに水が抜かれ始めます。2,3日で底土の一部が見えてきますが、管理者(石狩土地改良区)の協力により、水が残った部分と、干潟状態に土が出た部分が適当な割合になるように水位が調節されます。

 水抜きが始まると早速飛来するのがアオサギです。カワセミも来ます。ともかく小魚が豊富にいます。餌の獲り放題といった感じです。
 底土が見え始めるとシギ・チドリ類のお出ましです。10月半ば近くまでは楽しめます。会員の観察では、2007年から2012年までに通算32種が記録されています。どんな種類が見られるかは現地に行ってのお楽しみというところですが、9月の最盛期にはちょっと見るだけで10種を越えることも希ではなく、道央では数少ない"シギ・チドリの名所"的存在です。

 シギ・チドリ類に加えて、カモ類(ハクチョウ類、ガン類を含む)やサギ類も見られます。カモ類は移動の途中の休息場として調整池を利用しているようです。サギ類はアオサギのみならず、ダイサギ、チュウサギ、時にはコサギも見られます。餌となる小魚が豊富なので、長期滞在になるのが普通です。

 いしかり調整池の、もう一つの大きな見ものは水鳥を狙ってくる猛禽類です。中でもハヤブサです。どこからともなく飛んできて、採餌したり休息したりしている水鳥たちを大慌てさせます。こうなると、シギ・チドリを見ることは一時あきらめなければなりませんが、代わりに「ハヤブサショー」を楽しむことになります。"楽しむ"のは水鳥たちに申し訳ないのですが、なかなかの見ものであることは確かです。ハヤブサの次によく来るのはオオタカです。他には、ミサゴ、オジロワシ、ノスリ、チュウヒ、チゴハヤブサの飛来(上空通過も含む)が確認されています。猛禽が水鳥たちを飛ばしてしまった直後は、何もいない干潟を見るだけになるかもしれません。でも、小一時間もたたないうちに戻ってくるのが普通です。

 シーズン中、正面ゲートは施錠されていません。留め棒をはずすと横に開けます。入るとすぐ駐車場があります。ゲート以外の道から車で出入りすることは避けて下さい。簡易トイレがあり,いつでも利用できますが,9月と10月には,日曜と祝祭日を除いて管理棟のトイレも利用できます。



< 地図製作:高橋良直 >

Googleマップ

公共交通機関……ありません。

自家用車など……主なルートをあげます。

札幌大橋から:札幌大橋当別側の信号(地図のS1)で、札幌方面からは左折、江別方面からは右折。次の信号(S2)で左折して進むと堤防道路に出ます。石狩川を左に見て1.5kmほど進み、道なりに緩い右カーブで堤防道路を降りてから2.5kmほどで点滅信号(S3があり、そこで左折。500mほど進んで信号のない交差点を右折(左折路は砂利道)後1km足らずです。

石狩河口橋から:札幌方面から河口橋を渡り、石狩八幡の信号(S4)で当別方向へ右折、次の信号(S5)を過ぎて1kmほど行くと、三叉路になった交差点の信号(S6)が見えてきますが、その150mほど手前で右折。そこから1.5kmぐらいです。