鵡川河口

(むかわ町)   鵡川河口 

 

 本会では毎年春と秋の2回、探鳥会を開催しています。集合場所は町営温泉「四季の館」の駐車場で、そこから徒歩で国道235号線を横切り、およそ5分で鵡川牧場です。鵡川河口案内図 

 平成14年に牧場内を通る歩道ができ、探鳥コースはこの歩道を通ることになりました。牧場に入ってすぐ右前方の入江のようなところには、アオサギやカモ類が少数ですがみられます。春にはセイタカシギがいたこともあります。牧場内では牧柵の先やバラ線にとまるモズ、ノビタキ、オオジュリン、カワラヒワなどがみられます。斜めの細長い低地の湿地帯や水溜まりにはコチドリやヒバリシギがいるかも知れません。牧場内の草原ではチュウシャクシギがよく見られます。数羽のチュウシャクシギが採餌をしたり、時にはまとまって飛んだりします。一回り大きいホウロクシギがいることもあります。

 牧場の草原を横切ると鵡川の右岸に出ます。川岸から上流側、対岸、下流側と一通り双眼鏡で見渡しますと、水面や岸辺にはアオサギ、ダイサギ、カモ類が、対岸の木には、希にカワセミやオオタカがみられます。下流側の岸辺を丹念に見ますとシギ・チドリ類を見出すことができます。 時には水面近くや、もう少し上をシギ・チドリ類が飛ぶことがあります。 海との境にある突き出した砂州にはたいていカモメ類がたくさんいます。ウミネコ、オオセグロカモメ、セグロカモメ、ユリカモメが多く、シロカモメが少数。注意して見るとミツユビカモメがいることもあります。

Googleマップ

 ところで、かつて鵡川の河口部には海岸線に平行に、約2.5kmにもわたって広い干潟が存在していました。それが現在ではほとんど消滅しています。排水溝の設置や近隣の港湾建設などの影響でしょうか、海岸線の浸食が著しくなり、1975年(昭和50年)頃に比べて海岸線が400mも後退し、そこにあった干潟や潟湖もなくなってしまいました。残念なことに、それに伴って観察されるシギ・チドリ類が種類数・個体数とも近年著しく減少しています。

 現在北海道開発局により、鵡川河口の浸食対策と環境保全事業が5カ年計画(平成12年度から16年度まで)で進められてます。地元の人たちの運動が実り、人口干潟(総面積2ヘクタール)も造られることになり、平成13年5月現在では、その半分が既に造成済みです。事業の進展とともにかつての鵡川河口、干潟が再生し、いつの日かまた多数のシギ・チドリ類が群れる鵡川河口が戻ってきてほしいものです。

 

 

公共交通機関……札幌駅前バスターミナル発(地下鉄大谷地駅バスターミナル経由)浦河行き道南バス(ペガサス号)に乗車、「四季の館」で下車します。

< 地図製作:高橋良直 >