茨戸川緑地お試し探鳥会(6月)
茨戸川緑地は、3方を茨戸川の三日月湖に囲まれた2014年に札幌市北区・あいの里にオープンしたばかりの新しい公園です。いまだに植樹などの造園作業が続けられています。所々に林が点在し、その間に草原や水辺が設けられています。造園中でもあり若い公園ですので年々変容していく過程にあります。今後環境がどのように変化していくのか分かりませんが、野鳥にとっては適した環境にあるようで、バーダーの人気の探鳥スポットとなっています。写真はホームページ”茨戸川緑地&あいの里公園”(https://www.ainosato-barato.com/baratogawa/)で掲載されている散策マップです。
開始前の集合場所の電線に停まっていたベニマシコ。皆さん羨望の鳥です。期待が膨らみます。
開始挨拶風景。曇りでやや肌寒い天気で始まりました。22名の参加。探鳥会を計画してから、コロナ禍やヒグマ出没などのため3年越しの実施です。
”野鳥の森”(散策マップ参照)へ向かって進みます。両側からアオジなどのさえずりが聞こえるはずですが、静かでした。
野鳥の森の左手側は茨戸川の三日月湖。
茨戸川の対岸にいたアオサギ。
野鳥の森の先の”植樹エリア”(散策マップ参照)での観察風景。ここは今後植樹の計画があるようですが、まだ草原状態となっており、コヨシキリが草に停まって、かまびすしくさえずっています。
そのおしゃべり上手のコヨシキリ。この地区は植樹エリアですので、やがては草原がなくなります。コヨシキリは別の環境を見つけなければなりませんね。
”草原広場”(散策マップ参照)へ向かって進みます。
草原広場での青虫を咥えたノビタキ♀。子育てに忙しいのかな。
キタキツネ2匹が草むらから”コンにちは”とご挨拶。君たちが噂の茨戸川緑地のキタキツネ一家ですか?
”植樹の森”の観察道から外れ本道に入り、その先の茨戸川に掛かる山口橋での観察。皆さんの双眼鏡の先は・・・
アリスイです。しばらく止まり木でまったりとしていました。
帰路での観察風景。この時点ではお目当てのベニマシコをじっくり観察できていませんでした。
ということで、ベニマシコを観察しましょうと探鳥会終了予定時間を延期し、”森林浴の森”の方面に向かいました。この策が大当たりし、梢の先に停まったベニマシコ♂を皆さんとじっくり観察することができました。私も見とれてしまい、カメラを向けるのを忘れました。スミマセン!
最後の鳥合わせ風景。31種の観察。草原の鳥のノビタキ、オオジュリン、ホオアカは観察できたことはできましたが、例年と比べ密度が薄いとの印象を受けました。これが、今年限りの特殊なことなのか、環境の変化なのかを注視していきたいと思います。お試し探鳥会自体は花丸・合格点で、来年度は当会の定例探鳥地になるものと思います。
図は茨戸川緑地の野鳥マップです(ホームページ”茨戸川緑地&あいの里公園”に掲載)。同地をバードウオッチングに訪れるさいの参考にしてください。