植苗ウトナイ探鳥会風景(6月)

 
 JR植苗駅前での探鳥会開始挨拶風景。植苗ウトナイ探鳥会は雨とジンクスがあるのですが、今日はお日様が出ていて探鳥日和。日本野鳥の会・苫小牧支部との合同探鳥会で、合計29名の参加。

 

 駅前から探鳥地に向かいます。悪天候やコロナ禍などで中止が重なり4年ぶりの探鳥会です。まず変わったことの一つは、駅前から探鳥地への道の両側に林がありましたが、写真の通り伐採されていたことです。ここでは、オオルリやキビタキを観察できたり、林からヤマシギが飛び立つのを目撃できたように、結構楽しめる探鳥スポットでした。ソーラパネルでも設置されるのかな。

 

 森に入っていきます。キビタキがさえずっています。

 

 湖畔へに向かう森の道です。静かでした。

 

 森を抜けると視界が両側に広がります。しかし写真のように低灌木で埋め尽くされています。昔は一面に草原が広がっており、コヨシキリ、ノビタキ、オオジュリンなどの草原の野鳥を観察できた場所です。当会の古老(?)からは、かってはシマアオジの姿や草原のフルートとも称されるさえずりを楽しんだもんだとドヤ顔をされています。

 

 もう片側の低灌木林です。これはウトナイ湖の水位低下による乾燥化によるものではないかとのことです。水位低下は勇払川下流の直線化など河川改修によって、川の水が流れやすくなったことも原因の一つのようです。

 

 低灌木林内の道を両側の枝をかき分けかき分け進みます。

 

 灌木林からウグイス、所々の木々の梢からセンダイムシクイのさえずりが聞こえてきます。ですが、皆さん悪路で足もと確保のため、探鳥の余裕なんてありませんよね。

 

 ウトナイ湖畔での探鳥風景。悪路を踏破した達成感一杯の皆さんです。

 

 澄み切った青空のもとに静かに広がるウトナイ湖。

 

 ウトナイ湖に注ぐカヌーで人気の美々川。かってはここでカヌーの出し入れをしていて、自動車にカヌーを積んで移動をしていました。現在は禁止されて、そのため自動車の轍によってできた道がやがて自然に戻った次第です。

 

 ウトナイ湖畔での鳥合わせ風景。環境の変化を痛感しましたが、それでも野鳥は健気に逞しく生きており、なんだかんだで27種の観察でした。

 

 その後、上空にオジロワシが飛び、次いでチュウヒが現れてオジロワシを攻撃しました。皆で歓声をあげ、一時の空中スペクタクルを楽しみました。

 

 猛禽に詳しい方によれば、縄張りに領域侵犯したオジロワシにスクランブルをかけたのではとのこと。