厚別川探鳥会風景(6月)

 
 川下公園(札幌市白石区)リラックスプラザ前駐車場での厚別川探鳥会開始挨拶風景。合計37名の参加。川下公園は平成11年7月に全面オープンした白石区初の総合公園です(面積:194,560㎡)。

 

 川下公園から探鳥フィールド・厚別川堤防へ進みます。

 

 厚別川に架かる橋から見た下流側風景。両側の堤防河川敷地が探鳥地となります。厚別川は、札幌市および江別市を流れる石狩川水系豊平川の最大の支流で、札幌では2番めに長い川で長さは約41km。かつては氾濫期のたびに流路を変える暴れ川だったそうで、治水が進み上流部を除き流路も写真のように直線的(厚別川新水路)に改良されています。

 

 堤防に入ってすぐに、向かい側の堤防奥の枯木の枝に鳥らしきものを確認しました。ですが、距離が遠く、双眼鏡でも鳥種が分からないほどの小ささです。スコープで確認したところ、初めはニュウナイスズメがいたが、アリスイに入れ替わったとのことです。

 

 当会きってのカメラ名人の探鳥幹事さんが撮ったアリスイの写真。アリスイであることが分かりますね。よく撮れたもんだ!感心するほどの距離でした。

 

 堤防での探鳥風景。オオヨシキリが盛んにオオイタドリの上でさえずっています。

 

 そのさえずっている主のオオヨシキリ。今日の探鳥会で最もよく観察できたのはオオヨシキリでした。ギョギョ、ギョギョシと聞きなしされることから俗名は「行々子」、俳句では夏の季語とされて詠まれています。大きな口を開けてさえずっています。口の奥の赤みが目立ちます。

 

 堤防上での探鳥風景。その先には・・

 

 オオイタドリの葉陰でいたノビタキの幼鳥。巣立って間もないのでしょうかおっとりしていました。親鳥から餌をもらうところを目撃した人もいました。

 

 子育てに忙しいノビタキ♀。獲物のご馳走を咥えています。

 

 オオハナウドの茎に停まったノビタキ♂

 

 堤防の両側は農地や空き地がありましたが、現在は写真のように大型車両の駐車場や資材置き場とになっています。厚別川周辺は緑豊かですが、実は厚別川が流れる厚別区や白石区は、緑被率(樹林地、草地、農地、水面および公園緑地など植物の緑で覆われた範囲のその割合)が札幌全区の中で低い地域と言われています。緑環境を大事にせねばね。

 

 厚別川探鳥会の楽しみの一つは、札幌市の鳥”カッコウ”ですが、鳴き声は聞こえてくるのですが、姿を観察することができませんでした。

 

 モズも観察できました。

 

 オオイタドリの上のホオアカ♂。

 

 左岸右岸の堤防のニセアカシアは白い花で満開。花からは上質な蜂蜜が採れ、花穂は天ぷらにして食べることもできるそうです。アカシアといえば、北一条通りのアカシア並木や「時計台の鐘」(作詞作曲:高階哲夫)歌詞2番の「時計台の鐘が鳴る アカシヤの木に日は落ちて」など、札幌市民にとっては馴染み深い木なのですが、繁殖力が強く侵略的外来種として”日本の侵略的外来種ワースト100″に選定しされるなど残念な気がします。

 

 カッコウの姿を求めての帰路の堤防での探鳥風景。コムクドリを観察できました。

 

 厚別川上流側の風景。遠くに札幌ドームが見えますね。

 

 出発点に戻っての鳥合わせ風景。お日様が出てきて暑いくらいでした。20種の観察でした。