宮島沼探鳥会風景(4月)

 探鳥会開始前の宮島沼水鳥・湿地センター。開始30分前では雨が降っており、集まっていた幹事さん間では中止やむなしの空気も流れていました。とにかく様子を見ましょうということで運を天に任せることに。

  

   
 皆さんの願いが届いたのか、どうにか雨が上がりました。探鳥会開始挨拶風景。雨の予報にもかかわらず20名もの参加者です。開催できてよかった~~。

  
  

   
 宮島沼全景。マガンをはじめとして水鳥の数が少なかったです。ウトナイ湖やモエレ沼でも同様でしたが、春の到来が例年に比べ早かったためでしょうか、少々気がかりでもあります。

  

  
 突堤での探鳥風景。湖面の水鳥まで遠いのでスコープが必須アイテムです。スコープで水鳥を捉え、皆さんに見ていただくスタイルです。

  

   
 沼の奥にいたオオハクチョウ(右)とコハクチョウ(左)。手前は夏羽のカンムリカイツブリ。合計で8羽がいました。

  

   
 マガンの群れ。探鳥会開始当初は湖面にマガンがいませんでした。時折マガンの小隊が沼上空に来るのですが、何故か湖面には降りてきません。探鳥会終了間際にマガンの大群がやっと湖面に戻ってきました。

  

   
 カルガモ2羽。求愛でしょうか。縄張り争いでしょうか。

  

   
 アオサギ。警戒心が強く、近づこうとその気配を見せるとすぐにも飛び立つのですが、今日のアオサギは狩りに夢中のようで我々の方に近づいてきました。小魚やカエルをゲットしていました。

  

   
 オオバン。最近はどこの水辺にもオオバンが増えてきて、すっかり身近な水鳥になりましたね。

  

  
 スコープを丹念に覗いていた幹事さんから”アカエリヒレアシシギがいます”と報告があり、しばらくすと”あれ、ハイイロヒレアシシギだ!”と。海鳥に詳しいその幹事さんは「ハイイロヒレアシシギは航路探鳥では今時期ハシボソミズナギドリの大群と共によく見られる種であるが、まさか海から遠く離れた場所に出るとは! 天候が荒れた時に下北半島、三沢周辺の海沿いの沼や河口がハイイロヒレアシシギだらけになった事が以前にあったそうだが、宮島沼で見るとは全く予想外」と驚いていました。

  

   
 鳥合わせ風景。雨で開催が危ぶまれましたが、徐々に天候が回復してきました。水鳥や小鳥の密度は少なかったのですが、オジロワシ、チュウヒ、ハイタカなどの猛禽類、オオジュリン、ノビタキなどの夏鳥を加えると39種もの観察となりました。ハイイロヒレアシシギを見れたのは幸運でしたが、その他にはセイタカシギやシマアジも観察できたのですよ。雨にもめげず参加した皆さんへのご褒美かな。