野幌森林公園探鳥会風景(5月)
探鳥会開始風景。ゴールデンウィーク最後の日の探鳥会。本州に勤務の古くからの会員さんも最後の休日を探鳥会に充ててくれての参加です。嬉しいですね。集合場所で微かですがコツコツという音が聞こえてきます。ヤマゲラの雄と雌が交互に巣作り作業にいそしんでいました。
出発地を出てすぐの林では、ニュナイスズメとコゲラが巣穴をめぐって牽制しあっていました。仲良いお隣さんとなって子作りをしてください。
ニュウナイスズメ。長旅を渡ってきて、これから繁殖の大仕事が待ってますね。お疲れさまです。
森の主のコゲラ雄。おっとりした性格で我々ををいつも楽しませてくれます。頭頂の赤色が見えてチャーミング。
アオジ。森に入るとアオジやクロツグミのさえずりが盛んに聞こえてきました。今年は春が早かったためか木々の葉が茂ってきてさえずりは聞こえるものの、姿を見つけるのが難しかったです。写真のアオジは探鳥会開始前に撮ったものです。
いつもの休憩場所ではシマエナガがでました。森のどこかにいることは分かっているのに、合えそうなのに会えない小鳥です。合えても動きが速いので姿を捉えるのはなかなか難しい。見た人によれば巣材を運んでいたそうです。
この場面はエゾムシクイを観察しているところです(たぶん)。金属音的な独特なさえずりですので見つけることができました。
エゾムシクイ。ムシクイ系は姿が似ているので識別が難解で、その識別は上級バーダーへの登竜門です。ぜひ挑戦してみてください。
大沢の池での水鳥の観察風景。水鳥の数は減ってしまいましたが、コガモ、オシドリ、キンクロハジロ、カイツブリを観察することができました。柳の木の下の水面にカイツブリの浮巣がありました。
キンクロハジロの群れ
大沢園地での昼食風景。コロナ禍中は園地での食事を避けていましたが、これからは個人の判断で食事をしていただくことにしました。探鳥コースは約7kmあるので途中の腹ごしらえはありがたく、とても美味しい。
昼食が終わったころ、タイミングよくオオルリのさえずりが聞こえてきました。それとばかり、皆さんとオオルリを探しました。
オオルリの雄。英名は”Blue-and-White Flycatcher”で、”青色と白色のヒタキ”となります。分かりやすいといえば分かりやすいのですが、”そのままやんか”と突っ込みを入れたいところです。和名の”オオルリ”は簡素ながら古雅の響きが素晴らしい。
鳥合わせ風景。ヤマゲラ、ニュウナイスズメ、コゲラ、エナガ、カイツブリなどの活発な繁殖行動を垣間見ることができました。この季節ならではの探鳥会でした。