野幌森林公園探鳥会風景(5月 早朝探鳥会)

 早朝探鳥会の開催挨拶風景。5月末ともなると森の木々の葉が茂ってしまい、野鳥のさえずりを頼りの探鳥となります。ですが、気温が16℃以上になると野鳥のさえずりをかき消してしまうほどのエゾハルゼミの大合唱が始まります。このような訳で気温が低いうちに探鳥をしましょうというのが早朝探鳥会です。早朝6時開始ですがそれでも36名の参加です。この時間帯では公共交通機関が利用できませんので、タクシーで駆けつけた方もおられました。

  

 今日の探鳥幹事さん(黒マスクの方)は野鳥調査に長く携わっており、本日の探鳥ルートでルートセンサス(観察ルートの野鳥生息密度調査法)について解説していただけるとのことでした。写真は先頭グループの人たちへのレクチャー中なのでしょうかね。私も聞きたかったです。

  

 気温は冷涼でエゾハルゼミはクスンとも鳴いていません。クロツグミやキビタキのさえずりが盛んに聞こえてきます。写真はキビタキを観察している場面です。

  

 大きく口を開けオレンジ色の喉を震わせてさえずっているキビタキ。今回の探鳥会では各所でキビタキを観察することができました。

  

 キビタキ(本会会員の平澤路生さん撮影)

  
  

 クロツグミの観察風景。森でのさえずりの中で美声・テクニック共に横綱級なのはクロツグミですが、姿を捉えるのが難しい鳥です。その姿をスコープに捕らえた貴重な観察風景です。

  

 クロツグミ(本会会員の平澤路生さん撮影)。木の枝に隠れて安心しているのか、一箇所に留まっていました。皆さんと長い間観察することができました。

  

 観察コースには様々な野の花が咲いていました。参加者の中には植物に詳しい方もたくさんおり、説明を聞くのも楽しいですね。本会の会員さんには野鳥以外の色々な分野の知識を持っておられる方がたくさんおり、探鳥会でその一端を何気なく自然に披露していただけることがあり、探鳥会の魅力にもなっているのでないかと思います。写真はコケイラン。サイハイランやサルメンエビネなどの貴重種も見ることができました。

  

 野幌森林公園の探鳥会では観察例が少ないモズを観察している様子。

  

 その貴重なモズ

  

 姿もさえずりも綺麗なアオジ。ちょっと数が少なくなってきたのではと心配です。

  

 ソング・ポストでお得意のポーズのカワラヒワ

  

 大沢の池での観察風景。カイツブリの幼鳥を観察していたところ、聞いたことがないような鳥の声が聞こえてきました。何の鳥だろう?と。ベテランさんに聞いても首をかしげていました。ほどなくして、カイツブリ親鳥が幼鳥を呼び寄せている警戒音ではないかと気が付き、直ぐに立ち去ることにしました。

  

 オシドリ雌。子育てに忙しい時期なのにどうしたの?聞きたいところですが、色々な事情があるのでしょう。

  

 鳥合わせ風景。終了時刻は9時30分過ぎでした。この時間帯になるとエゾハルゼミの大合唱が始まっていました。オオムシクイやセンダイムシクイなどのさえずりを聞けたのは早朝探鳥会のたまものです。