厚別川探鳥会風景 (6月)

 開催挨拶風景。久しぶりの好天に恵まれ気持ちのよい探鳥会になりました。集合場所の札幌市白石区の川下公園駐車場では、針葉樹のマツ類モミの木などが多く、スタートしてすぐ、ヒガラ、シジュウカラ、ハシブトガラなどカラ類を確認。
 川下公園から厚別川堤防まで歩き、堤防の左岸と右岸で探鳥をします。左岸に到着、早速にも河川敷からオオヨシキリの賑々しいさえずりが聞こえてきます。
 大きく口を開き、オレンジ色の喉奥をさらして鳴いて縄張りを主張しているオオヨシキリ。堤防での観察中どこでも間断なく鳴いていました。「ギョ、ギョ、ギョギョシ」というさえずりから「行々子」という異名が与えられ、俳句の夏の季語にもなっています。で、一茶はこのように詠んでいます、「ぎょうぎょうし 口から先に生まれたか」。
 河川敷や堤防法面の草むらでは、ホオアカやノビタキなど草原の鳥を観察することができます。写真は道路上のノビタキを観察しているところ。
 オオイタドリの上のノビタキ雌。子育てに忙しいのか、オオイタドリやヤナギの間を盛んに行き来しています。
 この時期には雛が巣立ちをして、愛らしい姿を見せてくれます。ノビタキ幼鳥。
 嘴の長い鳥が、川上から飛んできて、近くの河川敷に下りました。その後また、川上に飛んでいきました。嘴の長さと羽根の特徴からオオジシギと判定しました。写真は、オオジシギの飛翔先を辿っているところ。
 草刈り後の排水溝沿いにいたヒバリ。なぜか立派な冠羽を寝かせていています。
 右岸での観察風景。か細いアオジのさえずりが聞こえてきました。電線にじっと留まっていたのでじっくりと観察できました。
 アリスイの独特の鳴き声が聞こえてきます。声の方向の木々を目を凝らして探している皆さんです。残念ながら姿を見つけることができませんでした。厚別川探鳥会はカッコウの観察も楽しみの一つなのですが、鳴き声や飛翔の姿を確認できたのですが、姿は観察できませんでした。閑古鳥が鳴いてますね。
 鳥合わせ風景。観察できた鳥の種類は28種と例年通りでしたが、茨戸川緑地同様、鳥の数(野鳥の総数)が少ないような感じを持ちました。昨年同様オオジュリンやコヨシキリを確認できませんでした。河川敷を歩きながら、広い景色と遠くの札幌の山並みが見え、初夏の清々しさを味わうことができた探鳥会でした。