野幌森林公園探鳥会風景 (7月)

 開催挨拶風景。気温30℃越えの予報のためか参加者は少なめでした。休憩時には熱中症予防の給水を呼びかけながらの探鳥会でした。
 スタートから、クロツグミ、キビタキの囀りの出迎えは受けるものの、深緑の森の中ではなかなか姿を確認できませんでした。比較的じっくり観察できたのは、おっとりのんびりしている幼鳥類でした。写真はゴジュウカラ幼鳥を観察しているところです。
 コゲラ幼鳥
 ゴジュウカラ幼鳥
 観察路の両側からオオルリとクロツグミの二重奏が聞こえてきました。写真はオオルリを探している皆さん。オオルリは比較的高い梢でさえずるので見つけることができるだろうと期待しましたが、樹の葉が邪魔をして見つけることができませんでした。
 大沢の池での観察風景。水草の緑の絨毯の上の浮巣で抱卵しているカイツブリを見つけました。5月7日の探鳥会では池の岸近くに柳の下の浮巣で抱卵している様子、5月27日の探鳥会では幼鳥を観察しましたが、2ヶ月経った7月でも繁殖活動をしているのですね。池の真ん中で周りから丸見えの無防備状態で営巣しているのに驚きましたが、造営中を含め4箇所も浮巣があることにも驚きました。今後の成り行きが気になるところです。
 浮巣の上のカイツブリ。周りから丸見えです。
 大沢園地での昼食休憩のちの帰途での観察風景。桂コースの坂を登り切ったところでクマゲラ2羽が出現しました。一羽は淡い赤色のベレー帽をかぶった幼鳥・雄でした。親から餌をもらっているシーンを目撃した幸運な人もいました。写真を撮るのも忘れて見とれていました。スミマセン。
 この後、ゴジュウカラのヒナ数羽、ハシブトガラのヒナも見られ、センダイムシクイ、ヤマガラなどが混じった群れに遭遇しました。最後になってバタバタと前半の探鳥の寂しさを一気に挽回してくれました。写真はヒヨドリ。
 ヤマガラ
 最後の〆はキビタキ♂でした。キビタキと言えば興味深い観察がありました。大沢の池の付近でキビタキのさえずりが聞こえてきました。耳を澄ませているとキビタキのさえずりと共に”コロコロ”とうい鳴き声がしました。皆さんからは、”あっ、クマゲラ”と。このようなことが数回。そこで、探鳥幹事さんから、キビタキはクマゲラの鳴き真似をすることがあると指摘がありました。ほんとうかいな?(疑ってスミマセン)と思い、帰宅後、早速インターネットで調べてみると、キビタキはものまね上手でクマゲラの鳴きまねもするという多数の記事がありました。実際にキビタキの得意技を聞けた貴重な体験でした。
 鳥合わせ風景。19種の観察。観察種の数は少なかったですが、鳥がでないときは植物に詳しい探鳥幹事さんのガイドで植物を楽しむことができました。また、クマゲラの親子、カイツブリの浮巣での営巣、キビタキのものまねなど、この時期としては皆さんの満足度の高い探鳥会となったようです。