石狩川河口探鳥会風景 (8月)

 開催挨拶風景。石狩市・はまなすの丘公園・ヴィジターセンターの駐車場に集合です。朝方から降り出した雨は8時ごろには止み、スタート時には薄日も差し込み無事実施できました。
 探鳥コースは、はまなすの丘公園から海岸に出て、河口砂嘴の海岸を石狩川河口まで歩き、浜辺のシギ・チドリや海上の海鳥を観察します。河口からは石狩川沿いに海岸草原を歩き、草原の鳥を楽しむことになります。写真は海岸に向かっているところです。
 海岸に出て石狩湾を望むと、洋上に林立する大型風車が目につきます。写真の右側には、これから工事予定の風車未設置状態の土台の列が並んでいました。
 海岸近くでは鵜が浮かんでは潜るという採餌行動をしていました。海にいるからウミウなどと安直なことを言っていたら、鵜が浜辺に上がってきました。参加の少年がウミウとカワウの識別について説明してくれました。それでは真面目に判定しましょうということで、熱心に観察しているところです。
 観察の結果、ウミウでした。浜辺の海で狩をしてすっかり満腹し、そのう(素嚢:鳥類の食道の一部が膨らみ、食物を一時貯えるところ)を膨らましてまったりとしていました。
 海上では、オオセグロカモメ、ウミネコ、カンムリカイツブリなどを観察できました。また、ウミウの群れが海面すれすれを飛翔する姿を何度も見ることができました。写真は、ウミネコ。
 海岸でのお目当ては、シギ・チドリ類の観察ですが、なかなか現れてくれません。探鳥幹事さんは内心大あせりです。ついに、イソシギ2羽、その後にトウネン3羽が出てくれました。写真はイソシギを観察しているところ。
 3羽のトウネン。餌取りに夢中のようで、近づいてもかまわず採餌していました。お陰で、皆さんはじっくりと観察できました。ありがとね!
 石狩川河口でのオジロワシの観察風景。
 河口の対岸では、オジロワシが、倒木の枝に止まり、羽を広げ、口を開いて暑さをしのいでいました。普段は威厳のあるオジロワシなのですが・・・。扇風機の前でだらしなく暑さをしのいでいる己の姿を見ているかのようです。
 帰路のはまなすの丘公園の木道を歩く皆さん。遠くに、紅白の石狩灯台とヴィジターセンターが見えています。左右の草原で、草原の鳥を観察することができます。このころになると気温が上昇しており、草原の湿度もあって歩くのに難儀しました。
 猛暑の草原でのノビタキ。幼鳥かな?
 歩道のいたるところに実を付けたはまなす。
 鳥合わせ風景。16種の観察。日差しも強く、残暑が厳しい天気での探鳥会となりました。皆様ご苦労さまでした。探鳥会の数日後には、札幌では観測史上最高気温の36.3℃を記録しました。探鳥のさいには、熱中症対策に十分に留意ください。