いしかり調整池探鳥会風景 (9月)
探鳥会が始まる前の出来事。トウネンの群れが何かに追われ、逃げ惑っていました。犯人はオオタカであったそうです。(本会会員・武藤幹太さん撮影)
遠くに猛禽の飛翔する姿。これがあの犯人のオオタカ?かと。写真を拡大するとハヤブサひげからハヤブサでした。でも、何か獲物を掴んでいますね。(本会会員・武藤幹太さん撮影)
探鳥会開催挨拶風景。探鳥地は札幌市近郊の石狩市にあり、公共交通機関がありませんが、それでも多数の参加がありました。石狩市八幡から片道約4kmを徒歩でこられたご婦人もいたのですよ。皆さん、いしかり調整池でのシギ・チドリ類の観察を楽しみにされていたのですね。
当会は、いしかり調整池を管理している土地改良区と自然環境保全の協定を結んでおり、花壇整備もその一環となっています。皆様をお迎えする数日前に今年度三度目の花壇整備をしたところです。今年は猛暑が続いていましたが、花は健気にも持ちこたえてくれました。
正面テラスでの観察風景。ここでは、アオアシシギの鳴き声が出迎えてくれるはずなのですが静かでした。ハイタカ、オオタカ、ハヤブサと次々と現れました。猛禽類を観察しているところです。探鳥会開始前のオオタカによって、シギ・チドリ類は飛び去ったようです。
調整池南面での観察風景。水草の中にタシギとヒバリシギを発見!。
土泥と水草との色合いのコラボレーションで、猛禽の目も欺くほど巧みにカモフラージュしているタシギ。よほど自信があるのか、まったりとしていました。オレンジ色の尾羽を広げるなどの仕草も見せてくれました。
これも見事にカモフラージュしているヒバリシギ。ウオーリーを探せならぬ超難易度の”ヒバリシギを探せ”大会となりました。ついに見つけた方からは歓声があがりました。
調整池南面から東面を観察しているところ。ハクセキレイ、イソシギ、タカブシキなどがいました。また、上空にはオジロワシが飛んでいました。
調整池東面の壁際にいた2羽のイソシギ。胸の白さが肩に食い込んでいるのが特徴です。
調整池東面にいたダイサギ(左)とチュウサギ。
調整池北面からの観察風景。こちら側からの観察は逆光となりますので、鳥の羽の色調の変化を捉えるのが難しくなります。カメラマンの腕の見せ所です。
鳥合わせ風景。22種の観察。本日も暑い中の探鳥会となりました。青空を飛ぶハイタカやオオタカ、オジロワシに双眼鏡を当てた時には少し暑さを忘れました。早朝からの猛禽の攻撃のせいでしょうか、シギ・チドリ類は少なかったですが、タシギ、ヒバリシギ、チュウサギをじっくり観察できました。アオアシシギなどの中型シギやオグロシギなどの大型シギはこれからでしょうか。昨年は、クサシギやアカアシシギなども観察できましたね。出会いの期待が膨らみます。