小樽港探鳥会風景(1月)

 コロナウイルス感染症のため中断があり、4年ぶりに小樽港探鳥会が実施されました。午前8時JR札幌駅北口集合で、貸し切りバス利用、小樽港に向けいざ出発! 参加者は38名でした。
 小樽港探鳥会の観察地点。トイレタイムのDCM小樽店・駐車場裏での観察を含めると6地点となります。
 日和山灯台(観察地点1)へ向かう一行。小樽を襲った大雪のため積雪は80cmとなっていますが、日和山灯台付近は強風のため積雪はそれほど程ではありません。それでも雪をかき分けかき分け、踏み固めて日和山灯台まで登りました。
 日和山灯台での観察風景。氷点下の気温と風のためすごく寒いです!北海道弁では、”なまらしばれるべや”となりますか。ここでは、アビ、オオハム、ケイマフリ、ウミスズメ、ウミガラス(オロロン鳥)などの海鳥の観察が楽しみですが、残念なことに観察ができませんでした。4年の中断の間に海鳥の生息環境に変化があったのか、たまたまなのか分かりません。
 日和山灯台
 岩礁にはウミウやヒメウ、海上にはシノリガモが浮かび、海面上空にはウミネコやオオセグロカモメが飛んでいました。
 日和山灯台から祝津水族館を見ると、トドの餌やりを見ることができました。海には野生のトドが泳いでいたのですよ。
 祝津漁港(観察地点2)での観察風景
 シノリガモの飛翔。シノリガモは、どの観察地点でもよく観察することができました。
 波消しブロックにたたずむワシカモメ
 トイレタイムでのDCM小樽店(観察地点3と4の中間)の駐車場裏での観察
 沖合に5羽のカンムリカイツブリが漂っていました。
 高島漁港(観察地点3)での観察風景
 漁港にはたくさんのウミネコが浮かんでしました。その他には、シノリガモ、マガモなどがいました。またウミアイサもいて、望遠鏡で見ていただくと頭髪の奇抜さ(ぼさぼさ頭)に驚いていました。
 遙か上空を悠々と飛ぶオジロワシ
 驚いて飛び立つヒメウ
 石狩方面に現れた神秘的な蜃気楼。”高島おばけ”と呼ばれています。
 北浜岸壁(観察地点4)での観察風景
 カンムリカイツブリの群れ
 岸壁近くいたカルガモ
 港町埠頭(観察地点5)での観察風景
 ホオジロガモの群れが漂っていました。その中には、スズガモ、キンクロハジロ、ホシハジロなどもいました。
 港町埠頭近辺には穀物の荷揚・保管などのための倉庫群があります。穀物のおこぼれを狙ってスズメ、カラス、ドバトなどが集まってきます。その中にハギマシコが混じっていることもあり、ここでの観察のお目当てです。倉庫周辺を調べましたがなかなか見つけることができませんでした。あきらめずに埠頭の先まで脚を伸ばしたところで執念が実り、倉庫の収納口で餌を啄んでいる群れや、近くの雪山で休憩している群れに出会いました。とくに餌を啄んでいるハギマシコは逃げるそぶりもなく、じっくりと観察できました。参加者一同大喜びで寒さも忘れる一時でした。
 たまたま近くまで飛んできたハギマシコ。なんとも素晴らしい萩色模様でおめかししているハギマシコ! この後バスの中で鳥合わせをし、26種の観察でした。来年こそは、アビ、オオハム、ケイマフリ、ウミスズメ、ウミガラスなどを見たいものです。