千歳川探鳥会風景(5月)

 千歳川の川縁での探鳥会開催挨拶風景。天気予報では曇りの予報でしたが、現地に着くと、千歳川からの冷気で空気はひんやり。探鳥会が始まる前に、ヤマセミが川面を音もなくスーと飛んでいきました。早朝(午前8時探鳥開始)と公共交通機関が無いにもかかわらず31名の参加でした。タクシーで集合場所まで乗りつけた大阪から参加された方もいました。当会のホームページをご覧になってのご参加です。
 第一烏柵舞橋での観察風景 周りからオオルリやクロツグミのさえずりが聞こえてきます。「烏柵舞(ウサクマイ)」は、アイヌ語で「川尻に(魚)乾し柵(のある)処」の意味である「オ・サックマ・ナイ」が語源となっています。
探鳥風景 倒木にクロツグミが留まっていました。いつもは梢の高いところで美声をひびかせ、見つけるのに難儀させるグロツグミですが、採餌中なのか見やすいところに出てくれました。
そのクロツグミ 会員・高島均さん撮影
 千歳川探鳥会の目玉の一つは、オオルリやキビタキの観察ですが、今年も美声を存分に聞かせてくれました。
 オオルリ
 キビタキ 会員・高島均さん撮影
 探鳥風景 車道から千歳川の可沿いに入ります。緑のグラディエーションの苔に覆われた異形の倒木や周りの野の花に彩られた清流流域は千歳川探鳥会の醍醐味です。
 岸辺にいたオシドリの♂。近くには♀もいました。
 探鳥風景 オオルリやキビタキの声に混じって、イカルの声も聞こえてきます。この観察路では千歳川の水面低く飛翔しているヤマセミも観察できまました。皆さんからの歓声が上がります。
 イカル 会員・高島均さん撮影
 エナガ(亜種シマエナガ)もいました。会員・高島均さん撮影
 ミドリニリンソウ 本来白色である萼(ガク)片の一部、または全面が緑色になったもの
 コウライテンナンショウ(マムシグサ)。 別名は茎部の文様がマムシに似ていることから。
 王子製紙第四水力発電所。大正時代に建設され、現在も現役で発電しています。製紙会社のご厚意で敷地を開放していただきました。普段は敷地ゲートは施錠していて、入ることはできません。
 ダム湖の流木にとまっているキセキレイ。黄色が鮮やかです。
 ダムの手すりにとまって虫を咥えている二羽のキセキレイ。子育て中なのでしょうか。子育ての邪魔にならないように、その場を離れました。
 発電敷地内での早い時間帯(午前10時頃)での昼食風景。ダム湖には、キンクロハジロ、マガモ、ホシハジロがいました。また、魚を漁っているミサゴも観察できました。
 カワセミ。発電所から帰る途中での観察。観察グループの最後尾の皆さんが観察できまました。
 千歳さけますの森 さけます情報館。サケのふ化の様子を観察したり、卵や稚魚に直接触れることができす。
 さけます情報館の駐車場での探鳥。千歳川左岸の倒木にいたオシドリを観察しています。
 鳥合わせ風景。44種の観察でした。最後の最後までコサメビタキを観察できませんでした。そんなことはない!と執念で何とか探しました。景観とともに鳥類や植物の多様さで千歳川流域の自然の実力はさすがです。
 探鳥会後にも探鳥を続けた、本日の熱意あふれる若い探鳥担当幹事さんが撮ったヤマゲラです。