鵡川河口探鳥会風景(5月)
道の駅 むかわ四季の館前での探鳥会開催挨拶風景。穏やかな天候に恵まれました。
地元の小山内恵子さん(ネイチャー研究会in むかわ)が参加され、最近の人工干潟の鳥の様子や浜厚真の風力発電建設の件などをお話していただきました。
四季の館から国道235号を横切って鵡川河口に向かって進む一行。探鳥コースの入口にはむかわ町田園教育力再生協議会が設置した案内標識があります。牧場に向かう道では、キジの声が聞こえ、渡って来たばかりのカッコウの声も聞こえ、姿も確認する事ができました。
探鳥コースに入って直ぐに水路があり、土管橋付近が探鳥ポイントの一つとなっています。海側の水路にはカルガモやヒドリガモがいました。両側の草むらからはコヨシキリやオオヨシキリのさえずりが聞こえてきました。
草原の鳥を観察しています。ノビタキ、オオジュリン、コヨシキリ、オオヨシキリ、ホオアカと草原の鳥が勢ぞろいでした。
よくさえずっていたオオジュリン。同行していたバンディング調査をしている当会の副会長よると個体数が少なくなっているとのこと。
探鳥風景 周りは見晴らしがよい牧草地です。北海道らしい風景ですね。
ハシブトガラスの巣。札幌あたりでは、針金のハンガーや色とりどりのテープを織り込んだものがありますが、天然素材を使った立派な巣となっていますね。
河口でシギ・チドリを探しているところです。いつもは河口の砂洲にはカモメ類が群れていたのですが、なんだか寂しかったです。
写真は人工干潟です。現在は環境が変わり水が張った池となっていますが、干潟状態であったときはたくさんの種類のシギ・チドリが餌を漁っていたのですよ。
鵡川河口。1975年頃に比べて海岸線が400mほども後退したとのことです。
シギ・チドリがいませんねと、手持ち無沙汰でしたので洋上に目を向けます。すると波間に黒い鳥が浮き沈んでいました。
クロガモでした。当会会員の高島均さんの撮影。
シギ・チドリがいないものかと探していいると、河口の舌状砂洲(上の河口写真をご覧下さい)の先端にトウネンの群れが飛んできました。13羽以上であることを確認しました。しかし、皆さんに見ていただく前に、無情にも飛び去ってしまいました。
これで終わりかなと思っていると、11時過ぎに前出の2羽のトウネンが手前の波打ち際にきてしばらくまったりとしていました。夏羽ですね。2羽のトウネンのうち1羽の右足には黒と黄色のプラスチック製のフラッグが付けられていました。探鳥幹事さんが山階鳥類研究所のサイトで調べてくれて、ロシアのカムチャツカで研究のために付けられた個体のようだということでした。だとすると、これから長旅となります。道中、無事でありますように。秋に冬羽で鵡川で再会しましょうね。
河口での鳥合わせ風景。33種の観察でした。