野幌森林公園(5月・早朝探鳥)
野幌森林公園・早朝探鳥会の開催挨拶風景。午前6時の早朝にもかかわらず、たくさんの皆さんに参加いただきました。早朝で公共交通機関を利用できませんが、タクシーで乗り付けた方もいました。天候は晴れで、早朝なので気温は冷涼でしたが厚着をするほどではありませんでした。この季節にもなると木々の葉が茂って鳥を見つけるのが難しくなります。鳥の鳴き声が頼りですが、気温が高くなるとエゾハルゼミの大合唱が始まり、鳥の声はかき消されてしまいます。そこで、気温が低い早朝のうちに探鳥ということになります。
森からはクロツグミやキビタキの声が聞こえてきます。森へ入ったとたんにキビタキが近くの枝に止まっていました。 写真はキビタキを観察している皆さん。
頭上の高い木の枝にイカルがいました。葉が茂って見ずらいのですが、イカルが枝を移動するさいの葉の動きから見つけることができます。写真は葉の動きを注視する皆さん。
枯れ枝に出てきたイカル。森の各所できれいな声でさえずっていました。
木の葉の動きから鳥を発見。動き回るのでなかなか特定できません。やっとコサメビタキであることが分かりました。観察できた人は”くりくりっ”とした目を見ることができたと喜んでいました。
オオアカゲラを見つけ、移動先を双眼鏡で追っていると、木に丸く穿った穴から雛が頭を出し、親鳥が給餌している様子を見ることができました。長くとどまると巣の放棄もありえるので、名残惜しくも立ち去ることにしました。
高い枯れ木にオオルリを止まっているのを見つけました。逆光と枝がかぶってせっかくの美しいオオルリの姿をしっかりと観察できませんでした。
思わせぶりな枝被りのオオルリ
探鳥コース最終盤の桂コースの急坂を登り切った先での探鳥風景。枯れ枝にキビタキが止まっていました。疲れもいっぺんに吹っ飛びます。
そのキビタキ
英名はNarcissus Flycatcherで、スイセン色をしたヒタキです。スイセンといえば、ナルキッソスという名の美青年が泉に映った己が姿に恋をし、溺死してスイセンの花になったというギリシャ神話がありますね。
5月下旬の早朝探鳥会では、野鳥ばかりなく野の花も楽しむことができます。写真はサルメンエビネ
ノビネチドリ(ピンク)
ノビネチドリ(ホワイト)
ヤマシャクヤク
鳥合わせ風景。気温はエゾハルゼミが鳴くほどではなく、野鳥のさえずりを楽しめました。27種の観察でした。