茨戸川緑地(6月)
茨戸川緑地・管理事務所前での開催挨拶風景。茨戸川緑地は3方を茨戸川に囲まれた舌状形状の緑地帯です。当地での定例探鳥会は今年で2回目となります。この時期のこれまでの探鳥地は植苗ウトナイでしたが、探鳥環境が悪化したために昨年度から茨戸川緑地に変更されました。札幌市内とはいえ、交通の便が良いとは言えない場所ですが、56名の大勢の皆さんに参加していただきました。天候は晴天で絶好の探鳥日和です。
管理事務所から直ぐの左手に茨戸川を望む空き地での観察風景。皆さん上空を見ていますね。私のメモではこの時間帯はトビとなっていますが、皆さんの熱心ぶりではオジロワシかもしれません。
草原に入っての観察風景。今日の探鳥会の主役は何と言ってもコヨシキリでした。至るところでかまびすくさえずり、けなげに小さな体で己の存在を主張しているのが印象的でした。
当地のお目当てはベニマシコです。これを撮りに望遠レンズを抱えた人たちが訪れます。今日も随所で現れ、大いに楽しませてくれました。
ノビタキの♂。子育ての最中なのか、空中で虫を捕獲する動作を繰り返し、忙しそうでした。
散策路にある東屋。屋根には草木が生えていますね。自然の逞しさを感じます。昔は草原でしたが、写真に見るように樹木が侵出してきています。
写真は舌状緑地帯の先端部を流れる茨戸川(隘路といてもよいほどの川幅)に架かる山口橋です。ここが探鳥コースの折り返し地点となります。
山口橋では、川に浮かんでいるカモ類、川の両側のオオイタドリにとまっているノゴマ、川辺の水面に覆い被さっている枯れ枝にとまっているカワセミなどが目当てですが、その思惑が外れてしまいました。すごすごと肩を落として戻る皆さんです。
第二駐車場の付近での観察風景。今日の探鳥会では早々に人気のベニマシコを見ることができ、ホオアカ、ノビタキ、オオヨシキリなど次々と確認できました。チュウヒの姿なども見られ、オジロワシが何度も上空に現れ、カラスのモビングを受ける光景なども見られました。
何度も現れたホオアカ。特徴のあるさえずりを聞かせてくれました。
電線にとっまているカッコウ。札幌の鳥です。春の訪れを告げる「時告げ鳥」です。家庭菜園をしている皆さんはカッコウの声を聞いて、農作業を開始します。閑古鳥とも呼ばれますね。
鳥合わせ風景。32種の観察でした。天候に恵まれ、バードウォッチングを満喫できた1日となりました。草原の鳥の代表格のオオジュリンを観察できませんでした。緑地環境の変化が要因とも考えられますが、来年に期待することにしましょう。