福移探鳥会風景(6月)
義務教育学校・福移学園の校庭での探鳥会開催挨拶風景。コロナ禍中の中止を除いて約60年間連続して開催している何故か奇跡的に天候に恵まれている探鳥地です。今日も、薄曇りで気温もさほど上がらず、無風でもあったので、草原の鳥を観察するのには好条件です。
昨年、これまでの福移小中学校が閉校し、札幌市初の小中一貫の義務教育学校福移学園として開校となりました。校名は変わりましたが、校庭の前の木には例年通りコムクドリが営巣しており、幼鳥が餌を求めて盛んに親鳥を呼んでいる声が聞こえていました。嬉しいことに副校長さんも参加していただきました。
校庭を出て石狩川堤防へ向かう道での探鳥風景。ノビタキ、アリスイ、モズなどが現れました。写真はノビタキを観察しているところです。
堤防直前での探鳥風景。こんどはホオアカかな?
堤防に上がっての観察風景。石狩川上流に向かって進みます。左右に展望が開け、北海道らしい景観を楽しめます。カッコウの声がのどかです。
オオイタドリでかまびすく独唱しているコヨシキリ。元気いっぱいビートを効かせてスウィングしています。会員の高島均さん撮影。
福移探鳥会では高い確率でシマセンニュウを観察できます。各所でさえずりを聞くことができました。写真は幸運にもオオイタドリの上に現れたシマセンニュウ。かなり遠くでしたが上手に撮れました。
この季節では、このような微笑ましい場面も見ることができます。ノビタキの雌が幼鳥に餌を与えているところです。会員の高島均さん撮影。
石狩川と豊平川の合流点に向かって進みます。左手に石狩川が見えています。
上空で、オジロワシ、トビ、カラスなどが飛翔しているのを見つけました。オジロワシはカラスにしつこくモビングされていて気の毒でしたが、しばらく空中ショーを楽しみました。しばらくして再度現れたオジロワシ。会員の高島均さん撮影。
石狩川と豊平川の合流点での観察風景。例年では豊平川の水辺で観察するのですが、ぬかるみがあるため水辺から離れた空き地で探鳥をしました。コチドリやオオジシキが飛んでいるのを見ることができました。また、カワウが水没している木の上で日向ぼっこしている姿も見ることができました。
かつては合流点近くの豊平川には河畔林があり、ノゴマやベニマシコを観察できたのですが、治水工事のため伐採されてしまいました。見ての通り見通しのよい岸辺となりました。ベテランの当会幹事さんの一人が対岸の木に止まっているカワセミを見つけました。皆さん大喜びです。
各所の探鳥地でオオジュリンの個体数が少なくなっているのを心配していましたが、福移では比較的よく観察できました。写真はオオジュリン雌です。会員の高島均さん撮影。
鳥合わせ風景。34種の観察。草原で見られる鳥はほぼ見ることができました。気になっていたオオジュリンの姿もじっくり見ることができました。シマセンニュウも囀りと姿も確認できました。合流付近では、これまでより100mほど豊平川の上流側で、カワセミ、コチドリ、イソシギ、オオジシギなども観察できました。参加者も十分楽しめた探鳥会となりました。