野幌森林公園探鳥会風景(9月)

 探鳥会開始挨拶風景。雨模様の曇り空であったためか、参加者の出足が今ひとつでした。
 当会副会長の富川さん(右)から野幌森林公園の最近の鳥状況を話していただきました。また、野幌森林公園内でのトイレ施設故障による使用不可状態が長期に続いていることから、北海道野鳥愛護会と野幌森林を守る会との連名で、道と林野庁に早期復旧の請願をしているとの経緯説明がありました。公園を利用されている大勢の皆さんの要望の声が早期復旧の後押しとなるとのことです。富川さんが手に持っているのは、クマゲラカレンダー2025です。
 このカレンダーは、2018年からスタートした野幌森林公園を守る会主催の「クマゲラ写真展」に出展された作品から選抜して作成したものです。どれも素晴らしい作品です。本品は野幌森林公園・自然ふれあい交流会で開催中のクマゲラ写真展(9月28日まで)で入手できます。入手のさいにはカンパがあればありがたいのかな。
 前日の雨もあって、しっとりとした静かな森でした。
 探鳥風景。静かな森の状態が続きましたが、たわわに実ったコクワの実に群がる鳥たちに遭遇しました。メジロの群れでした。その他には、ヤマガラ、ハシブトガラ、エナガ、コゲラの混群でした。高い場所であったのと鳥の動きが俊敏であったため、種の特定が難しかったのですが、皆さん歓声をあげながら熱心に観察を続けました。
 鳥がいないときは周りの自然の観察です。虫に見事にレース状に食べられたしまったフキの葉。
 コウライテンナンショウ(マムシグサ)の実。
 けもの道にたくみにカモフラジューされて設置されたアライグマ捕獲用のワナ。長年、野幌森林公園でバンディング調査をしている富川さんのお話によると、調査の対象の鳥の数が年々少なくなっている傾向にあり、その一因はアライグマの繁殖に関係しているのではないかとの事です。
 静かな森を進む一行
 大沢園地での休憩で、草叢にこんな虫を見つけました。コオロギですね。
 大沢園地を越えての帰路で、道端でうずくまって何かを調べている人たちがいました。自然環境調査をしている皆さんでした。調査対象はキノコ類のようでした。大きなキノコを見せてくれました。
 調査員の説明に熱心に耳を傾ける皆さんです。
 大きなキノコの傘に色々な菌類をデコレーションしています。森の恵みで、美味しそう。
 大沢園地を越えたあたりで雨が本降りなってきました。大急ぎで出発点の大沢口まで戻りました。鳥合わせは、自然ふれあい交流館内でしました。本日の探鳥会では、当会精鋭の鳥撮影名人の幹事さん・会員さんが共に不参加でしたので、残念ながら鳥の写真はありません。申し訳ありません。

探鳥会観察風景をHPに掲載した後に、野鳥写真がないというならばと会員の小川修司さんからオオカゲラの写真を提供していただきました。野鳥写真がなかったので嬉しいです。


 オオアカゲラ。夢中で餌を探していたのか、長いあいだ採餌行動をしていました。お陰で、皆さんとじっくりと観察できました。