いしかり調整探鳥会風景(10月)

 いしかり調整池の全景。2日前の雨で水かさが増え、干潟状態が維持されているか心配でしたが、アオアシシギの鳴き声が聞こえており、一安心です。探鳥会当日は、調整池を所轄する北生振土地改良区との協定による環境保全日でもあったので、探鳥会前に花壇の整理、トイレの掃除、周辺のゴミの掃除などをしました。
 探鳥会開始挨拶風景。一ヶ月前の探鳥会に引き続き2回目の探鳥会となります。当地には公共交通機関によるアクセスがありませんが、前回と同様に大勢の参加者がありました。快晴で無風状態で探鳥日和です。
 正面プラットホームからの観察風景。ベテランの探鳥幹事さんがトモエガモを見つけ、皆さんに観察してもらっているところです。今の時期ではエクリプスの状態なので、嘴の近くの頬の白点が識別のポイントになります。
 そうこうしていると、3羽のヒシクイが飛来しました。偵察飛行なのでしょうか、調整池上空を通過して飛び去ってしまいました。写真は会員の鳥谷峰心さん撮影。
 調整池南面からタシギを観察している皆さん。タシギが草の中に巧に隠れていました。
 タシギ。草の中でじーっとしていたのでじっくりと観察できました。アイコンタクトができました。
 ハシビロガモ。冬羽は綺麗なのですが、まだエクリプス状態です。シャベルのような嘴で泥水をサルベージして吸い込み、植物プランクトンなどを濾して食べるようです。
 当地での探鳥は、水鳥を狙って現れる猛禽類も見所です。早速に現れたノスリ幼鳥。そろそろ渡りのシーズンですね。
 オジロワシ。写真は会員の鳥谷峰心さん撮影。他にはトビ、ハヤブサも現れました。
 調整池南面からアオアシシギを観察しています。
 アオアシシギの群れ。右手前の2羽はツルシギ。足が赤くて、せわしなく動き回っているので遠からでも分かります。
 後ろを振り返ると調整池を囲む雑木林の枝に何かがとまっています。オオジュリンでした。写真は会員の鳥谷峰心さん撮影。
 調整池東面からの観察風景。アオアシシギやツルシギを熱心に観察しています。
 ツルシギを撮った写真から、ひょっとしてアカアシシギ? 写真と図鑑を見比べてああだこうだと判定会議。これも探鳥会の楽しみの一つですね。
 調整池北面からの観察風景。皆さん観察の熱中ぶりから分かるようにたくさんのシギがいました。
 タカブシギ。上面の羽は鮮やかな斑模様ですね。似た鳥にはクサシギがいますが、鳥に詳しい方から背中の斑について、タカブシギは”田舎の星空”、クサシギは”都会の星空”と覚えておくといいよと教えていただいたことを思い出しました。
 トウネン
 ハマシギ。嘴が比較的長く、先端が少し下に向いていますね。
 調整池西面に面した街路樹のナナカマドにはムクドリの群れが入ったり出たりの繰り返しがありました。ナナカマドの赤い実が目当てのようです。
 鳥合わせ風景。二日前の雨で水量が増え心配していましたが、樋口会長の臨機応変の対応で水抜きをしてもらいまいした。少し浅瀬の環境もでき、シギ類やカモ類など多くの種類が観察されました。アオアシシギやトウネンなどが個体数が多く、オナガガモやコガモの群れの中にはトモエガモが見られました。ノスリやオジロワシなどの猛禽類も観察することができました。観察種は35種でした。いしかり調整池施設の開放は10月31日までです。まだまだ日にちがあるので楽しめそうです。