測量山唐松平 ー ワシタカ探鳥会(10月)

 探鳥会開始挨拶風景。札幌は朝から荒天でみぞれ混じりの雨で、探鳥地は室蘭と遠地なので参加者が来てくださるのかが心配でしたが、40名近くも大勢の参加でした。室蘭は風は少し強いものの曇り空でした。
 集合場所は唐松平駐車場ですが、ノスリやハイタカ、オオタカの渡りを期待して山頂展望台広場まで登ります。登る前に電波塔(3本の電波塔の中央)にタカらしきものがとまっているのを見つけ、皆さんとスコープで観察しました。幸先よしです。
 電波塔のその主はハヤブサでした。
 展望台での観察風景。風もやや強く、飛翔している猛禽類も少なく、今日は外れの日かなと不安が頭をよぎりました。
 ときおり主にノスリが上空を通過していきます。
 展望台から望む白鳥大橋。羊蹄山に雪がうっすらと積もっていました。山腹には風力発電タービンが林立していました。
 風力発電タービンを背景に飛翔するノスリ
 探鳥風景。後半は時々、日差しも射し始め、近くを飛ぶ姿も確認でき、予想していたより、猛禽類を観察できました。
 観察の合間に探鳥会幹事さんからワシタカについての解説があり、聞き入っている皆さんです。図鑑の紹介かな?
 当日は北海道野鳥愛護会とは別の探鳥グループがいました。同好のメンバーからなるグループでワシタカの渡りの調査をしているようです。恐る恐る近寄ると専門用語の符丁が飛び交っていました。グループの若いメンバーの皆さんが鳥を見つける目の良さと知識の深さには驚きです。
 探鳥風景。風向きのためでしょうか測量山近くでは、大きなタカ柱は現れませんでした。地球岬方面に目を転じると、山裾から次々とタカが湧き出てきて、タカ柱を形成しています。遠くなのでごま粒のように見えますが、見飽きることはありませんでした。
 時折、測量山近くでも小規模のタカ柱ができました。…が、天高くまで上昇して渡りを始めるようではなく、そのうち雲散霧消と消えてしまいます。It’s not my day とのことかな。
 鳥合わせ風景。本日の探鳥幹事さんは、週末には測量山に通い詰めてワシ・タカの渡りを観察をしているスペシャリストですが、”測量山から遠く離れたところを飛ぶタカ類多く、上級者向けのタカの渡り観察になってしまい残念だった”とのこと。それでも、青空にも恵まれ, ノスリが多く渡って行くのを観察できた楽しい探鳥会でした。少年たちも熱心に鳥合わせで、末頼もしいな~。参加者は38名、観察記録種は18種でした。

  


会員の近藤章子さんと北山政人さんから素晴らしい野鳥写真を提供していただきました。


 ハヤブサ  近藤章子さん撮影
 ノスリ(左)とハイタカ  近藤章子さん撮影
 ノスリ  近藤章子さん撮影
 ハイタカ幼鳥  北山政人さん撮影
 ハイタカ幼鳥雌  北山政人さん撮影
 ツミ幼鳥  北山政人さん撮影
 ノスリ成鳥  北山政人さん撮影
 ノスリ成鳥  北山政人さん撮影
 ハヤブサ成鳥  北山政人さん撮影