鵡川河口探鳥会風景(8月)
道の駅・むかわ四季の館駐車場前での探鳥会開催挨拶風景。日本野鳥の会・苫小牧支部との合同探鳥会で、気温30℃近くの予報にもかかわらず、48名と多数の参加がありました。
地元の小山内恵子さん(ネイチャー研究会in むかわ)が参加され、浜厚真で建設計画があった風力発電についてお話をしていただきました。開発地域での希少な鳥類への影響や湿地の生態系への懸念から、”ネイチャー研究会 in むかわ”などの自然保護団体が建設反対運動を展開していたところ、今年8月に開発事業者から資材高騰による採算確保が困難なため開発中止と発表があったとのこと。関係の皆さんの活動の成果と感謝から、参加者からの拍手がありました。
探鳥地に向かう皆さん。日差しを遮るものがなく暑い中でしたが、雲は高く秋近しを思わせる爽やかな空でした。
探鳥コース手前の水路での観察風景。海に合流する水路にはカルガモやアオサギがいました。
カルガモ(左)とアオサギのツーショット
観察風景。土管橋からの水路全景
水路にはカルガモ4羽、マガモ、カイツブリ、アオサギなどがいました。
探鳥地入口の左右に広がる広大な牧草地。春の探鳥会では草原の鳥の活動が活発でしたが、子育てを終え、暑さのせいか草原は静かでした。
草原での探鳥風景。草原の草丈が高く、鳥の声も少ない中での鳥探しで、姿を見つけるのが難しかったです。それでも、カルガモの群れの飛翔や、草の穂に見え隠れするホオアカ、遠くの木の梢にとまったノビタキを観察できました。
カルガモの群れの飛翔
鵡川河口近くの浜での観察風景。お目当てはシギ・チドリ類でしたが目論見は外れ、遠くで確認できたトウネン1種でした。
細い砂洲にいたウミウの群れ。望遠鏡で確認してみると、群れの中には口角の切れ込みのないカワウも確認できました。シギ・チドリがいないかをウミウの群れを丹念に調べましたが、残念ながらいませんでした。
水路の先は人工干潟です。自然に任せて干潟を形成させるのも、人工的に干潟を維持させるのも難しいようで、現在は池の状態となっています。水辺にカワセミがいたそうです。見た人は幸運でしたね。
人工干潟近くでの鳥合わせ風景。暑さの中、鳥の出は今ひとつでしたが、遠くの鳥をみんなで検討するのも楽しく(精一杯の強がりです)、最終的には28種を数え、担当幹事さんの「こんなに出ましたっけ?」の言葉でお開きとなりました。暑い中ご苦労さまでした。
人工干潟から出発地点の道の駅・四季の館への帰途で上空に現れたダイサギ。青空に真っ白なダイサギ、涼やかで暑さが吹き飛びます。