ウトナイ湖探鳥会風景(11月)

 ウトナイ湖野生鳥獣保護センター前での探鳥会開催挨拶風景。数日前の天気予報と異なり、日差しがあり、穏やかな天候となりました。スタート前からカケスが数度にわたり現れました。札幌地域でも同様な現象が見られており、山の木の実の不作のため山から里に下りてきたのではないかと、最近のクマ騒動と関連した話題となりました。
 湖畔の散策道に向かう皆さん
 あずまやでの観察風景。風がなく晴天のため湖面は鏡のように静かに冷たく輝いていました。ですが、鳥影は薄かったです。
 あずまやから見て右手奥の芦原近くいたハクチョウやダイサギなどの水鳥。
 対岸の湖面低く飛ぶオジロワシ。対岸の木の止まっているオジロワシや空高く悠々と飛翔しているものを何度も観察できました。写真は少年会員の湯浅創太君撮影。
 チュウヒ。湯浅創太君撮影。
 階段ベンチのハンノキのテラスでの探鳥風景。ガン類やカモ類は少なく、距離も遠かったですが、時々飛んでくるヒシクイやオオハクチョウなどをのんびり眺めながらヨシガモの姿などを楽しみました。
 2羽のユリカモメがふわりふわりと優雅に飛んでいました。
 冬羽のユリカモメ
 ハスカップの小径での探鳥風景。カケスやゴジュウカラなどを観察しました。
 オオアカゲラ。褐色の森で、オオアカゲラの赤色が鮮やかです。湯浅創太君撮影。
 木からこんなものがぶら下がっていました。ミノムシの蓑でしょうか?
 ウトナイ湖散策路にある真っ赤な川と知られているオタルマップ川。赤色は上流の鉄細菌が酸化鉄の塊を作ることに関係しているそうですが、探鳥会当日ではあまり赤くはありませんでした。
 木道を進む皆さん
 マガンのテラスでの探鳥風景。テラスは参加者であふれています。当日は他の会の探鳥会グループもあり、譲りあっての観察です。
 オオハクチョウの群れの飛翔。湖面には鳥影は少ないですが、オオハクチョウは比較的多かったです。森の中でも、ウトナイ湖方向からコウ、コウと鳴き声が聞こえてきました。
 対岸の岸近くにダイサギがいました。その右には立派な角をもつエゾシカがいました。
 ハクチョウの小径を進む皆さん
 船着き場の砂浜での観察風景。
 船着き場から見て左手奥の美々川河口付近のマガン、ヒシクイの群れ。遠くて、望遠鏡でも識別不可能です。
 何が原因かわかりませんが、ヒシクイの群れが一斉に飛び立ちました。お腹を空に向けて奇抜な飛び方をしているものもいます(写真左上)。
 ハイタカ。猛禽大好き少年の湯浅創太君撮影。
 船着き場で観察を続け、そろそろ探鳥も終了かなと思いかけたとき、3羽のタンチョウが遠くの美々川の合流点付近に飛来しました。なんといっても今日の探鳥会のハイライトです。
 2羽の成鳥と今年生まれの1羽の幼鳥でした。湯浅翔太君撮影。
 雪を頂く日高山脈と送電線鉄塔群とタンチョウ
 鳥合わせ風景。舞鶴遊水池や長都沼などの近郊の渡りの中継地に分散しているのか、カモ類などの水鳥の密度が低いように感じました。それでも観察種は34種と例年並みでした。探鳥会終了後に舞鶴沼遊水池や北大演習林へ遠征したグループもいたようです。演習林は熊出没で閉鎖していたとのことです。残念!