千歳川探鳥会風景(5月)

 水質日本一を誇る支笏湖を源とする清冽な千歳川での探鳥会。午前8時の集合です。札幌からですと6時出発となりますね。早朝にもかかわらず、遠路にもかかわらず、37名の参加です。オオルリやウグイスの美声が出迎えてくれます。草木の新緑も鮮やかです。そんな期待感一杯の探鳥会開始風景です。

 

 
 千歳川を右手に見て上流に向かって歩きます。本日の探鳥会で特筆すべきなのは、2015年探鳥会以来のヤマセミの観察です。木の枝にとまっている姿や、何度も千歳川の川面を飛翔する様子を見せてくれました。残念ながら写真はありません。スミマセン!

 

 
 探鳥風景:オオルリが出たのですね。

 

 
 この日はオオルリの大盤振る舞いで、幾度も美声と美しい姿を堪能できました。

 

 
 私のこと忘れていませんかとキビタキ。時々現れては枝をちょこまかと飛び回ること!どこだ、ソレあそこ!と私達。

 

 
 千歳川の岸辺にはこのような水辺があります。風雪の厳しさを窺わせる異形の木々や、微妙な色合いにグラデーションされた苔に覆われた倒木などを楽しめます。

 

 
 エンレイソウ(中央)とエゾエンゴサク(水色の花)

 

 
 ニリンソウは至る所で咲いていました。

 

 
 皆さんがヤマセミの観察に夢中であったとき、皆の後ろの水辺でひっそりといたというイカル。実はこの後、いつも帰路に立ち寄っている”さけます情報館”前の庭でイカルの群れを観察することができました。参加者のお一人が本会ホームページの「野鳥情報伝言板」にその様子を投稿していただきましたのでご覧下さい。

 

 
 千歳川には王子製紙の発電所が第1から第5まであり、探鳥会では第4発電所まで歩きます。これらの発電所は日本最古の産業発電所とのことで、写真のように風格があります(通常は敷地内への門は施錠されていますが、本日はご厚意により解放していただきました)。ここが折り返し地点となります。例年はここで、朝食抜きで来られた方には遅い朝食、朝食を食べてこられた方には早い昼食タイムとなりますが、コロナウイルス感染対策のため食事はお預けです。

 

 
 第4発電所のダム湖です。遙か遠くにキンクロハジロの番が浮いていました。

 

 
 発電所近辺ではキセキレイを楽しむことができます。今年も出てくれました。

 

 
 はい、ハクセキレイも頑張っています。その他、セグロセキレイも観察できました。

 

 復路での探鳥の様子。女の子も野鳥写真に挑戦。それがとても上手なのですよ。

 

 探鳥会締めの鳥合わせ風景です。35種の観察。この直前にヤマセミが川面を右から左へと飛翔して挨拶にきてくれました。皆さん昼食抜きでお腹ペコペコでしたが、オオルリ、ヤマセミ、イカルのてんこ盛りで満腹なのでは。