鵡川探鳥会風景(5月)
コロナ禍のため3年ぶりの鵡川河口探鳥会。薄曇り、やや風強し。道の駅「四季の館」前集合、20名の参加者。探鳥会開始の挨拶です。
鵡川にお住まいの探鳥担当幹事さんから鵡川河口の主にシギ・チドリ類を中心にした野鳥状況の詳細な説明がありました。
探鳥コースは鵡川河口までの鵡川河口コースとなります。
鵡川河口に向かって進みます。しばらくは両側には牧草の野原が続きます。3年で変わったことと言えば、休耕地などにソーラパネル(写真左手に写っています)が増えたことでしょうか。
牛の牧舎を越えてさらに歩くと一般車両の進入禁止のゲートがあります。この先が鵡川右岸の河口まで広がっている探鳥地となり、写真はゲートを越えた先の水路です。
この水路は海岸線まで延びています。カモ類や水路両側に広がる草原でのオオジュリンやコヨシキリなどを観察できます。
さらに河口まで進みます。両側の草原の鳥たちを観察します。
ついにシギ発見!鵡川河口左岸から伸びている砂洲にチュウシャクシギの群れがいました。ある人の観察によると写真左の丸太のお立ち台に8羽が整列していたとのこと。鵡川河口探鳥会はシギ・チドリの観察が楽しみであるので、探鳥幹事さん内心一安心。この後、砂洲の水際を歩いているキアシシギ1羽を観察することができました。
人工干潟での観察です。かっては河口に広がる干潟は春・秋の渡りの中継地としてシギ・チドリ類の楽園でした。しかし、海岸浸食によって干潟が減少して行きました。自然環境保護のため国と地域の協力によって人工干潟が作られました。当会の探鳥会でも人工干潟に集まるシギ・チドリを楽しんでいたものです。しかし、干潟も自然現象の微妙なバランスのもとで成り立つものですので、海岸浸食のもとでのその維持に苦労があるようです。地元の自然保護団体では地道な環境保全活動が続けられています。
探鳥会当日は人工干潟は水が張られている状態で、池のようでした。池にはハシビロガモがいました。数日前にはセイタカシギがいたとのこと。残念!
草原ではノビタキ、オオジュリン、コヨシキリを観察できました。しかし、距離が遠く、また風のためゆらゆらと動く葦に停まっている野鳥を撮るのが難しく、ピンボケの山。近くにまで来てくれたコヨシキリ。はい!バッチリです。
人工干潟の横で鳥合わせ。26種の観察。何と言っても8羽のチュウシャクシギには感謝です。これから海を越えて北国の繁殖地に向かうのですね。道中無事を願ってます。