「野鳥だより」第206号に掲載された野鳥写真

 

表紙写真 オオチドリ 田中 陽 (札幌市北区)

2021.5.22 石狩浜

 

本州ではなく大陸経由で南下する石狩平野のノビタキ

- 北海道の夏鳥はどのように南下してどこで越冬しているのか -

森林総合研究所四国支所  山浦 悠一

写真1.カラマツ植栽木の梢に止まるキビタキの雄
十勝管内浦幌町 Yamaura et al. (2016)の図1を転写

 

図1.石狩平野で繁殖したノビタキの渡りリート
石狩平野から本州を経由せず、ロシア沿岸州南部~黒龍江省東部のハンカ湖周辺に直接渡って一時滞在しました。中国東部の低地帯(華北平原)を経由し、中国南部、あるいはインドシナ半島(ラオス、カンボジア、タイ、ベトナム)で越冬していました。越冬地には、草地や農地、森林がモザイク状に入り組んだ景観が広がっています。 Yamaura et al. (2017)の図1(a)を和訳・加工して転載

 
 

いしかり調整池 増加するダイサギ

- どこから来て、どこに行くか -

札幌市北区 樋口 孝城

写真1. いしかり調整池のダイサギ (2021.10.1)

 

図1. 旬毎の1観察日の最大羽数

 

図2. 亜種チュウサギ(A)と亜種ダイサギ(B)の繁殖地と越冬地

 
 

十勝・浦幌 バライロムクドリの観察記録

 道内2例目 2013年に幼鳥、今回は成鳥

十勝管内浦幌町  久保 清司

写真1. ムクドリと一緒に行動するバライロムクドリ 2021.8.19 浦幌町養老

 

写真2. バライロムクドリ 2021.8.19 浦幌町養老

 

写真3. バライロムクドリ幼鳥 2021.8.19 浦幌町豊北

 
 

ソリハシセイタカシギとの出会い

北広島市  山本 克博

図1. 根志越遊水地の位置概略図

 

写真1. ソリハシセイタカシギ 2021.6.14 千歳市根志越

 

写真2. ソリハシセイタカシギ(右)とセイタカシギ(左) 2021.6.17 千歳市根志越

 
 

バードウオッチャーズ・スケッチブック

正義の人か交差点か イスカ

札幌市中央区  本間 康裕

赤い雄のイスカ 2018.4.16 札幌・円山公園

 

緑色の雌のイスカ 2018.5.7 札幌・前田森林公園

 

黄色いイスカの幼鳥? 2020.1.28 札幌・真駒内公園

 
 

野鳥情報コーナー

石狩浜 ヒメウズラシギの観察記録

北海道大学理学部3年 榛沢 日菜子

ヒメウズラシギ 2021.9.2 石狩浜

 
 

市町村の鳥  小樽市「アオバト」

故佐々木勇氏 60年の観察と保護活動で「市の鳥」に

札幌市中央区 國本 昌秀

写真1. 張碓海岸で海水を飲むアオバト
1985年ごろ 岩井直樹さん撮影

写真2. 恵比寿島がシンボルの張碓海岸
アオバトは左端の岩礁(通称アオバト岩)を海水の吸飲に使用してきた
 

写真3. 佐々木勇氏の著書「あおばと」

写真4. 市立小樽図書館の「たるばとちゃん」

 

写真5.アオバトが描かれている旭展望台の木彫看板

写真6. 記念撮影用のフレームにもアオバト

 

写真7. 張碓小学校の校章

 

写真8. 小樽市張碓町にあるアオバトの句碑

写真9. 張碓海岸 かってはJR駅と海水浴場があった
1985年8月 梅木賢俊さん撮影

 

写真10. 張碓海岸の海水浴客とアオバト
1985年8月 梅木賢俊さん撮影

写真11. 佐々木勇氏

 
 

【探鳥会報告】

 半年ぶりに探鳥会を再開 いしかり調整池(2021.10.2)

オグロシギとツルシギ  早坂泰夫さん撮影

 

当会で整備した花壇と探鳥会

 

野幌森林公園 (2021.10.10)

41名が距離をおいて3班に分かれて行動
アオバト 早坂泰夫さん撮影

 

測量山唐松平 (2021.10.17)

クマタカ 2021.10.2 臼田正さん撮影

 

野幌森林公園 (2021.11.7)

フクロウ 藤吉功さん撮影